- 2019.05.21
- コラム
ロジカルシンキングの鍛え方
ビジネスにおいてロジカルに物事を考え相手に伝えることは、とても重要なスキルです。ですが、ロジカルシンキングはなかなか鍛えることの難しい技術のひとつとされています。特に日本では欧米諸国に比べてロジカルシンキングによるディスカッション教育が十分ではないという意見もあります。そこで今回は、ビジネスで有効的な交渉を実現するため、日常的に実践できるロジカルシンキングの鍛え方についてご紹介します。
疑問を持って生活する
ロジカルシンキングの基本は、「原因を分析し、仮説を立て、検証する」という思考のプロセスをたどることです。そのためにはまず「原因」「課題」を発見することが大切です。日常の中の些細な事に対して「なぜそうなのか」「どうしてこうなったのか」という疑問を持つように心がけると「課題発見能力」を鍛えることに繋がります。例えば、「ある商品が人気の理由はなにか?」「満員電車が改善されないのはなぜか?」など。正しい答えをネットで調べる必要はありません。自分なりに課題を発見し、仮説を立て、検証することを癖にすることで、いつの間にかロジカルシンキングで物事をとらえる習慣が身についていくはずです。
分析する癖をつける
ロジカルに物事を考えるということは、「事実」や「数字」をもとに分析を行い思考を巡らせるということです。日ごろから「事実」「数字」に着目して生活していると、自然とその能力が鍛えられていきます。例えば通勤中に、「電車に乗っている人の中で新聞を読んでいる人は全体の何%いるか」を考えてみましょう。人数を数え、頭の中で計算し、その割合を求めます。その結果をもとに、ニュース等で流れる「事実」と照らし合わせて自分なりの「社会の傾向」を探ってみるのも面白いでしょう。このように日常の出来事を「数字」でとらえ計算する癖を付けるのはロジカルシンキングを身につけるのに非常に効果的です。
ロジカルな話し方を意識する
ロジカルシンキングを身につけても、それをロジカルに伝えることが出来なければ、せっかくのトレーニングも意味がありません。ロジカルに相手に伝えることができる話し方についても習慣づけるようにしましょう。ロジカルに物事を伝えるには、「まず結論から話す」ことが大切です。結論からはじまり、そのあとに理由を伝える。この順序を守ることをぜひ心掛けてください。「結論から話す」ことはロジカルに物事を伝えるだけでなく、ロジカルに物事を考える習慣づけにも効果的です。ロジカルに伝えるためには、ロジカルに考える必要があるからです。ぜひ習慣化できるように実践を繰り返していきましょう。他にも、曖昧な言葉を避けたり、具体的な事例を挙げて説明することで、よりロジカルシンキングを強化することができます。
まとめ
今回はビジネスで役に立つロジカルシンキングの鍛え方についてご紹介してきました。ロジカルシンキングを身につけることで、論理的に商談を進めることができ、交渉を円滑に運びやすくなります。簡単に身につくものではありませんが、習慣化することで確実に能力を向上させることは可能です。ぜひロジカルシンキングを意識して日々の生活を送ってみてください。