- 2019.03.26
- コラム
部下のやる気を引き出すアクノレッジメントとは
「部下が言うことを聞かない」「部下の成長スピードが遅い」「部下のモチベーションが上がらない」そんな悩みを抱えている方は少なくないと思います。マネジメントはとても難しいもので、部下の性格や能力によってそのやり方も様々。そこで今回は、部下のやる気を引き出し、成長を加速させるアクノレッジメントを使ったマネジメント法についてご紹介していきます。
アクノレッジメントとは?
「アクノレッジメント」とは、直訳すると「承認」という意味で、「他者の変化(成果や成長)に気づき、それを相手に伝え、相手の存在を認めること」を言い、マネジメントの現場で重要視されています。単純に「ほめる」ことではなく、「成果を認める」「成長に応じて仕事を任せる」など、相手の心の奥にある欲求を正しく理解した上で対応を行うことで、モチベーションを向上させることができます。マネジメントの際、このアクノレッジメントの考え方を上手く活用することで、部下のやる気向上、仕事の効率化、信頼関係の構築などに役立つことが期待されます。
アクノレッジメントの効果
アクノレッジメントは上司部下の関係だけでなく、同僚や取引先など様々なビジネスシーンで活用することができます。その主な効果としては、「相手の個性・可能性を引き出す」「円滑なコミュニケーションによる人間関係の良好化」「自主性の向上」「高いモチベーションの維持」「多角的な問題解決能力の向上」など、周囲のやる気を引き出し、より良い職場環境を築くのに非常に大きな効果を発揮します。人間関係で悩んでいる方や、部下の育成に苦労している方は、ぜひこのアクノレッジメントを利用していくといいでしょう。
アクノレッジメントの実践法1
それでは具体的なアクノレッジメントの実践法についてご紹介していきます。アクノレッジメントを実践する上でまず大切なのは、「相手の変化に気づく」ことです。相手がどんなことに興味を持ち、どんな気持ちを抱いていて、どんな未来を想像しているか考えることが出発点になります。そのために、まずは話すことよりも聴くことを意識するようにしましょう。聴くスキルはマネジメントをする上でとても重要なスキルのひとつです。相手の言葉、仕草、言葉の奥にある気持ちを読み取って、相手の「欲求」を理解することが肝心です。その上で、相手の成長や成功のために自分がどんな関わり方をするのがベストなのか考えるような視点を持つように心掛けましょう。
アクノレッジメントの実践法2
相手の心の欲求を理解できれば、あとはその「理解」を相手に伝えるだけです。相手は自分の想いが本当に伝わっているか不安に思っているものです。きちんと言葉や行動で、相手の存在を認めていることを示すように心掛けましょう。また、普段からこまめに話しかけたり、明るい雰囲気で挨拶をしたり、相手の得意なことについて話を聞いたり、良好な雰囲気づくりを行うのも大切なことです。上司から積極的に雰囲気づくりを行うことで、相手の心がオープンになりやすくなります。否定的な言葉を使わず、ポジティブな言葉で話しかけるのも効果的です。日ごろの声掛けからぜひマネジメントを見直してみてください。
まとめ
今回は部下のモチベーションを向上させるアグノレッジメントを使ったマネジメント法についてご紹介してきました。「職場環境が悪い」「マネジメントに苦労している」そんな悩みを抱えている方は、日頃のマネジメントを見直し、アグノレッジメントの考え方をぜひ取り入れてみてください。アグノレッジメントをよく理解し、ビジネスで実践できれば、より良い職場環境を築くことができるはずです。