- 2019.04.18
- コラム
仕事効率を上げる引き算式仕事法。
働き方改革が推進され、多くの企業で労働時間の削減が進行されています。労働時間を削減するためには、業務を効率化させる必要があります。業務効率化のシステムを導入したり、人員を補充することで一定の改善は見られますが、一人ひとりの業務効率を向上させていくことも非常に大切なことです。そこで今回は、仕事の効率アップに有効な「引き算式仕事法」についてご紹介していきます。
引き算式仕事法とは
仕事が終わらず残業が多くなってしまう方は、足し算で業務を行っていませんか。タスクがどんどん増え、作業時間でスケジュールが埋め尽くされ、本当にやるべきことに力を注ぐことができない。そんな方はぜひ「引き算式仕事法」をお試しください。引き算式仕事法とは、とにかく業務を省いて本質だけにフォーカスして仕事を行う方法です。自分が得意なこと、上手くいっていることに焦点を絞り、それを妨げるものは排除していく。このスタイルが上手くいくように人員配置や作業方法を改善していくことで、高いパフォーマンスを引き出すことができます。この方法を効果的に用いているのが、アップルやGoogleです。本当に注力する事象に集中できる仕事スタイルが、数多くのイノベーションを引き起こしてきたのです。
引き算式仕事法のメリットと効果
引き算式仕事法のメリットは、なんといっても仕事への集中力が格段に増すことです。たくさんの異なるタスクを抱えていると集中力は継続できずにパフォーマンスは次第に低下していきます。そんな状態で、重要な仕事に取り組んでも最高のパフォーマンスは出せないでしょう。また、引き算の発想を常に持つことで、自分にとって何が一番重要なことなのかが見えてきます。プレッシャーや虚栄心など気持ちの面でも引き算の発想を用いることで、気持ちよく業務を遂行することができます。こうしたシンプルな仕事への向き合い方は、仕事の成果を相手に伝える時にも効果を発揮します。よくプレゼン資料はシンプルに要点を伝えることが大切だと言いますが、この引き算式仕事法の考え方が身についていると、シンプルに相手に伝えるプレゼン力が自然と身についていきます。結果、会議の時間も削減され、会社全体としての生産性も向上していくでしょう。
引き算式仕事法の実践
まずは整理整頓からスタートしましょう。机の上を整理し、作業に必要なツールや資料をいつでも分かる場所においておくことで、業務効率は格段に向上します。身の回りの整理が終わったら、自分がやるべきタスクをすべて上げていきます。その中で一番重要となる仕事を見つけ、その仕事を行う時間をどうしたら確保できるかを考え、業務改善を遂行していきます。不要なタスクを消去したり、誰かに仕事を渡したり、短い時間で終わるように工夫したりしながら、業務の引き算をしていきましょう。それを繰り返していく内に、本当にやるべき仕事に集中できる時間を捻出できるようになるはずです。
まとめ
今回は、仕事の効率をアップさせる引き算式仕事法についてご紹介してきました。毎日作業に追われて頭の中が整理できていない方や、本当はやりたい業務があるが多くのタスクに時間を取られてしまっている方に、ぜひ実践していただきたいと思います。引き算式仕事法は個人でも大きな効果を発揮しますが、できればチームや会社全体での改革が望ましい方法です。お互いがお互いの得意不得意を補完しながら効率のいい仕事が出来るようになるからです。ぜひ引き算式仕事法を試して自分のやりたい仕事に集中していきましょう。