- 2019.09.20
- コラム
メンタルブロックから解放されよう
メンタルブロックという言葉を聞いたことがありますか。人は誰しも、失敗を恐れたり、自分の行動や意思決定に不安を抱くものです。ですがメンタルブロックに陥っていると、その負の感情が大きくなり、自分の行動や思考を制限させてしまいます。この状態になると仕事で失敗を繰り返したり、生きがいが持てない無気力な生活に陥ることもあります。そこで今回はそんなメンタルブロックから解放される方法についてご紹介していきます。
メンタルブロックとは
メンタルブロックとは、内制止とも言われる「物事を否定的にとらえてしまい、意志や行動を抑圧してしまう」ことです。いわゆる「心の壁」と言われるもので、行動を起こす前から「失敗する」「上手くいかない」「無理だ」と思いこんでしまう固定観念を表しています。メンタルブロックは、過去の失敗経験や周りからの批判などのトラウマが積み重なり、心の深いところで固定観念が形成されてしまうことが多いのが特徴です。本当はやればできるのに、挑戦することができない。挑戦してもメンタルブロックの影響で本来の実力を発揮できない。そんな状態が続くと、仕事のモチベーションが低下するだけでなく、人生そのものをマイナスにとらえてしまいます。心の問題なので、なかなか自分自身でも気が付かないことが多く、社会問題として近年注目されている症状のひとつです。
エレファントシンドロームが成長を阻む
メンタルブロックが加速すると一体どんなデメリットが生まれていくのでしょうか。メンタルブロックを説明する際によく例に出されるのが「エレファントシンドローム」です。子供のゾウを大きな木に縄でつないでおくと、暴れても逃げられないことが分かるようになります。そうすると、成長して大人のゾウになっても、本当は簡単に逃げることができるはずなのに、逃げられないと思い込み、逃げたいという欲求自体がなくなってしまいます。この現象のことをエレファントシンドロームと言います。メンタルブロックとはまさにこの症状と同じで、無意識に自分では気づかない「負の固定観念」を生み出してしまうのです。この状態になるとまず成長意欲が失われます。成長意欲がなくなると、仕事での成体験も少なくなります。そして、さらにメンタルブロックが強化されるというスパイラルに陥ってしまうのです。ではこの連鎖を断ち切るにはどうしたらいいのでしょうか。
メンタルブロックから解放される方法
メンタルブロックから解放される方法として有効的なのが「自分自身の客観視」です。メンタルブロックの要因を探り、改善を促していくには、まず自分自身を理解することが出発点になります。メンタルブロックになっているかもと感じたら、最初に自分がどんなことに悩んでいるか、どんな問題を抱えているかを紙に書きだしてみましょう。紙に書きだすことで自分を客観的に分析しやすくなります。そしてそれらの課題に対して、自分がどんな感情を抱いているか現状を把握していきましょう。その作業が終われば、その感情がもしなければ、どんな未来が待っているかイメージしていきます。ここでは、より具体的な行動や成功イメージを持つことが大切です。「負の感情がなければ、自分はこんなことができる」そんなプラスの思考を積み重ねていくことで、だんだんとメンタルブロックは解除されていきます。心の問題なので、いきなり思考を変化させるのは難しいと思いますが、毎日繰り返していくうちに、ポジティブな自分を取り戻していけるはずです。
まとめ
今回は成功や幸せから私たちを遠ざけてしまうメンタルブロックから解放される方法についてご紹介してきました。メンタルブロックに陥ると、仕事でも日常生活でも負の感情が大きくなり、成功や幸せのチャンスを逃してしまいます。「もしかしたらメンタルブロックになっているかも」と少しでも感じたら、自分自身を見つめ直して、ポジティブな心を取り戻すように心がけるといいでしょう。