- 2019.03.06
- コラム
人生100年時代を生き抜く考え方
医療技術の発達や技術の進歩によって、現在、人間の人生は100年時代を迎えようとしています。100年生きる事を想定して、どうライフプランをつくっていくか。最後の時まで安心して幸せな人生を送るためには、100年時代に合った生き方を考えていく必要があります。今回は、そんな人生100年時代を生き抜くためのライフプランの考え方についてご紹介していきます。
人生100年時代が到来
現在、世界中で長寿化が進行しています。統計上ではここ200年の間で10年ごとに2年ずつ寿命が延びているそうです。先進国では2007年生まれの方の半数が103歳まで生きると推測され、長寿国として名高い日本では2007年生まれの方の半数が107歳まで生きるそうです。統計上で言うと、人生100年時代はもう現実のものとなってきているのです。人生100年時代が到来することで考えないといけないのは、ライフプランの再構築です。セカンドライフをどう生きるか、そのために今どんな働き方をするか、どんな対策をしていけばいいのか、長期的な視点でプランを組まなければ安心した人生を送ることは難しくなります。また、社会の在り方自体も、100年時代の到来により大きな変化を起こしています。日本では今まで当たり前だった「終身雇用」の働き方が崩壊しつつあります。そういった点からも100年時代に合った「生き方」を見直す必要が出てきているのです。
100年時代を生き抜く3つのステージ
「生き方」「ライフプラン」を考えていく上で外せないのが「仕事」です。どんな仕事に就き、どんな働き方をするかで、人生は大きく変化します。人生100年時代において、この「働き方」が「マルチステージ」へとシフトチェンジすると言われています。そして、マルチステージと呼ばれる仕事のステージには3つのステージが存在します。1つ目は「エクスプローラー」と呼ばれる自分探しや世界を知るためのステージ。例えばインターンシップなどで自分にはどんな仕事や働き方が向いているのか考える期間のことです。2つ目は「インディペンデント・プロデューサー」と呼ばれる個人志向の働き方を模索するステージ。個人事業主のような自由で自分らしさを発揮して働く期間です。3つ目は「ポートフォリオ・ワーカー」と呼ばれる「仕事+副業」的な働き方をするステージ。会社で働きつつ、それとは別の個人技術を磨く期間です。この3つのステージが100時代の新しい「働き方」として増加すると考えられています。
100年時代で大切な4つの無形資産
100年時代を生き抜くには資産をどのように構築していくかがとても重要になってきます。お金や金融資産などの有形資産の形成はもちろんのこと、幸せな人生を送るためには無形資産をつくっていくことも大切です。その中でも重要視される4つの無形資産があります。1つ目は「生産性資産」です。人生100年時代では歳をとってもお金を稼ぐことのできる能力・技術を持つことで安心した人生を送ることができます。2つ目は「活力資産」。いわゆる健康でいることです。健康でなければ働くことも、趣味を楽しむことも出来ません。健康管理の重要性は今後さらに増してくるでしょう。3つ目は「変身資産」。ライフステージを変化させる際に、助けてくれる人脈を持っているかということです。4つ目は「パートナー資産」。人生を共に生きるパートナーがいるかということです。こうした4つの無形資産を意識して構築していくことが、100年時代を生き抜くために求められています。
まとめ
今回は、人生100年時代を生き抜くための考え方についてご紹介してきました。100年時代を迎えるにあたり「働き方」がシフトチェンジしていること。そして、人生を豊かにするためにどんな「資産」を築いていけばいいのかが理解できたかと思います。今を楽しむことも大切ですが、長い視点で人生をみつめ、人生100年を想定したライフプランを考えてみるのも大事なことではないでしょうか。