- 2018.01.17
- コラム
生産性を劇的に上げる!スタンディング会議とは。
ビジネスを進める上で欠かせない「会議」。仕事を円滑に進めるため、いいアイデアを出すため、重要な要素のひとつです。しかしながら、その会議によって生産性を大きく下げてしまっているケースが多く見受けられるのも事実。「長時間の会議をしたけど、何も成果を上げられなかった」「会議だけで疲れてしまった」「会議中ずっと別の事を考えていた」など効率化を進めるための会議が、逆に非生産的なものになってしまっては本末転倒です。そこで今回は、生産性を劇的に向上させる「スタンディング会議」についてご紹介します。
スタンディング会議とは?
「スタンディング会議」とは、その名の通り立って行う会議のことです。今まで座りながら行っていた会議を、全員が立って行うだけという簡単なもの。本当にそれだけで生産性が向上するの?と疑問に思うかもしれません。実際にある企業でこのスタンディング会議を実施したところ、「会議の時間が4分の1に減少」「売上が3倍に向上」したという結果も出ています。立って会議することで、社員一人ひとりの集中力が増し、短時間で議論しようとする意識が高まり、結果、効率的な会議を実施することができるという訳です。会議中に寝ていたり、別の事をしていたりはできないですし、何時間も立ち続けるのは大変なので、会議に集中せざるをえない状況をスタンディング会議はつくってくれるのです。
スタンディング会議のメリット
スタンディング会議のメリットはたくさんあります。ひとつは、「集中力が高まる」という効果。立つことで会議以外のことができなくなり、会議の内容のみに集中することができます。よって短時間で内容の濃い議論をすることができるのです。二つ目は、「効率性の向上」。スタンディング会議が習慣化すると、すぐに集まり短時間で会議できるようになります。この習慣が身に付くことで大きな時間の削減につながり、業務の効率化が実現します。三つ目は、「創造性の向上」。どうしても短い時間で結論を出す必要が出てくるので、一人ひとりがよく考え、発言も多くなります。海外の大学の調査では「スタンディング会議によって創造力が向上し、対立が減少する」という研究結果も出ています。四つ目は、「健康の向上」。特に座りながらの仕事が多い業種の方には、スタンディング会議は足腰を鍛えるいい習慣になります。立っているだけで汗もかきますし、意外といい運動になりリフレッシュすることができます。
広がりを見せるスタンディング会議
欧米では多くの企業で実施されている「スタンディング会議」。日本でもだんだんと広がりを見せ、生産性の改善に取り組んでいます。「キヤノン電子」では、長年このスタンディング会議を取り入れ、業務の効率化を図っています。時間を短く区切り、問題を短時間で解決する。その習慣がつくことで一人ひとりが高い問題意識を持つようになり、問題解決の力が身に付きます。この能力は今の日本で最も求められている能力のひとつです。会議のやり方ひとつで、「時間の削減」「生産性の向上」「社員の能力向上」を促すことができる。スタンディング会議の普及は、今後、日本社会の成長に大きな影響を与えてくれることでしょう。
まとめ
今回は、生産性を向上させるスタンディング会議についてご紹介してきました。ひとつ補足しなくてはいけないのは、決して座って行う会議が悪い訳ではありません。大切なのは、座ってじっくり行う会議が良いのか、立ってスピーディに行う会議が良いのか、議題に合わせて吟味することです。このバランスを保ちながら、会議の時間を少しでも軽減して、本当に時間を費やす大切な作業を優先するようにすると、生産性は大きく向上することでしょう。ぜひ、スタンディング会議を実践してみてください。