- 2019.04.24
- コラム
興味を引く効果的なキャッチコピーの作り方
ビジネスシーンではあらゆる場面でキャッチコピーを書く機会があります。プレゼン資料の題名や見出し、商品広告や人材採用のキャッチ、会社のPRやSNSの投稿など、人々の興味を引くキャッチコピーを書くことができれば、ビジネスを優位に進めることができるでしょう。そこで今回は効果的なキャッチコピーを書くための方法についてご紹介していきます。
自分のことだと思ってもらう
効果的なキャッチコピーをつくる基礎テクニックのひとつに「自分のこと化」があります。「あぁ、これは自分のことだ」と思ってもらう言葉によって興味を引く方法です。例えば、新しい掃除用品を開発してPRしたいと思った時、「これは床をきれいにする商品です」と事実を伝えるだけではなく、「最後に床を掃除したのはいつですか?」と問いかけることで、商品と消費者の間に関係性をつくり出すことができます。この方法はプレゼンの場面でも効果を発揮する方法です。人はどうしても「自分の伝えたいこと」ばかりを発信してしまいます。大切なのは「自分の伝えたいこと」と「相手が欲しい情報」をつなぐ言葉を発見することです。そのキーワードを見つけるのに「自分のこと化」はとても有効な手段だと言えるでしょう。
どうしてと疑問をもたせる
人は「どうして?」という疑問に強く反応してしまいます。この「疑問化」を上手く活用すれば、興味を引くキャッチコピーを簡単に書くことが可能です。「疑問化」には2つのパターンがあります。1つ目は、自分の思っていることや社会の常識と違う事実の提示です。例えば「食べるだけで痩せていく」「貯金でお金は貯まらない」など、「え、何で?」と思わせることで興味を引くことができます。2つ目は、「そう言われればなんでだろう」と疑問を喚起する方法です。「なぜ、商店街の八百屋はつぶれないのか」「なぜ日本人は英語を話せないのか」など、その答えを知りたくなるような疑問を投げかけるキャッチコピーは強い吸引力があります。あなたのビジネスの特性を示す時や、スピーチの導入時など、「疑問化」は簡単に使えるテクニックなので、ぜひ実践していただきたいと思います。
強い言葉の作り方
よくキャッチコピーをつくる際に「強い言葉」を使うと良いと言われます。でも強い言葉と言われてもなかなか抽象的で分かりづらいものです。そこで具体的に強い言葉の作り方をお教えします。1つ目は「逆の言葉を組み合わせる」方法です。「今、アイスがアツい」「驚くほど普通」など、相反するイメージを持つ言葉を並べると印象が強くなります。2つ目は「話を具体的にする」方法。抽象的なほど言葉は弱く、具体的なほど言葉は強くなりやすい傾向にあります。「たくさんのりんご」よりは「1万個のりんご」のほうがインパクトは強く、「厳選された野菜」よりも「青森の田中さん夫婦がつくった野菜」のほうが印象は強いでしょう。このように言葉を具体的にするだけで、人の興味は何倍にも膨れあがるのです。
まとめ
今回は簡単にできる効果的なキャッチコピーの作り方についてご紹介してしてきました。コツさえつかめば、誰でも簡単に興味を引く言葉をつくりだすことができます。いつもの使い慣れた言葉から少し離れて、違った方向から言葉を見つめ直していく習慣をつけるといいでしょう。ぜひこれらの方法を利用して、人の心を惹きつけるキャッチコピーをビジネスに活かしていってください。