積極的に意見を発信できる人になるための心構え

会社の会議やクライアント先での打合せの際、うまく発言できないという方はいませんか。積極的に発言をすることは、個人の意見や能力を相手に伝える絶好のチャンスであり、よりよい議論をするために重要な行為です。逆に、会議で発言をしない人は、「やる気がない」「自分の意見を持っていない」とマイナスのイメージを与えかねません。堂々と意見を言い、発言力のある人材になるために、今回は会議などで発言する際の心構えについてご紹介していきます。

意見に「間違い」はない

意見を発言をしない人に共通する点は、「自分の意見が間違っているかもしれない」「見当違いの発言をしてしまったらどうしよう」といった臆病な状態にあるということです。言ってみれば「自分に自信がない」状態です。そんな人は、まず「意見に間違いなどない」という前提を思い出すようにしましょう。そもそも意見に正解などありません。正解が分かっているなら議論する必要はないはずです。たとえ、明らかに間違った意見が出てきたとしても、「そういった考えをする人もいる」というひとつの要素として捉えることができます。その行為は何の発言をしない人より有益な意見（情報）であると言えるでしょう。まずは「間違いなどない」というポジティブな気持ちで怖がらず発言するように心がけましょう。

意見が違うことが当たり前

発言ができない人は「否定されたらどうしよう」という恐怖心もある場合が多いです。この恐怖に対しても「そもそも意見が違うことが当たり前」という気持ちで臨むことが大切です。食べ物の好みが違うように、人の意見も多種多様で当たり前です。意見が違うこと、自分の意見が否定されることを前提で発言しておけば、萎縮することなく客観的に相手の意見を検討できるはずです。たまに「何でも否定する人」や「決して意見を曲げない人」がいますが、そういった方の意見は会議をよりよい方向に導くことはできません。違う意見を思い切って発言できる人、意見を柔軟に吸収する人が、結果的に会議で信用される存在になっていくのです。

客観的なデータを用意する

会議における良い意見とは何でしょう。自分の考えを素直に述べることは重要ですが、ビジネスの場面でより納得度の高い意見を出すには、客観的なデータを用意することが大切です。論理的で科学的な根拠を用意しておけば、説得力の高い意見として影響力の高い発言になります。客観的なデータ・根拠に基づいて、持論を展開すること。このことを意識するだけで、会議での存在感は人一倍増すことでしょう。

周りは自分の味方だと考える

上司やクライアント先の方がいると、どうしても緊張してしまうことがあると思います。良い意見であっても、歯切れが悪かったり、堂々とした話ができなければ、強い影響力を与えることはできません。そんなときは、会議に参加しているメンバーは全員自分の「味方」だと思い込むようにしましょう。昔からの友人のように、ゆっくり大きな声で話し、アイコンタクトを取りながら気持ちを伝えるように話すことが肝心です。自分の理解者に対して話しているというイメージは、言葉に力を持たせてくれます。最初は難しいと思いますが、イメージトレーニングを重ねていくうちに、いいスピーチができるようになるはずです。

まとめ

今回は、積極的に意見を発信できる人になるための心構えについてご紹介してきました。心の持ちようで発言は大きく変わるはずです。漫然と会議を行うのではなく、しっかり準備をして会議に臨むようにしましょう。良い意見を発言する人は、人から信頼される存在になります。影響力のある人材になるために、まずは心構えから変えていきましょう。