- 2017.12.22
- コラム
仕事の生産性を上げる5つの工夫
どんな仕事でも生産性の向上はとても重要な問題として上げられます。特に日本は他の主要国に比べ生産性が悪いというデータもでています。生産性を上げることは、効率よく事業運営ができるようになり、会社としても、働く社員に対しても、いい結果を生みます。しかし、ただ闇雲に生産性を上げろと叫んでもなかなか現状は変わりません。生産性を上げるには、業務を工夫する必要があります。今回は、そんな仕事の生産性を上げる5つの工夫についてご紹介します。
制限時間を設ける
作業時間というのは、直接的に生産性に関わる大切な要素です。人は、制限時間を設けるとその時間内に作業を終わらせようと自然と段取りを組み、工夫して作業を行います。制限時間がないと、ダラダラと効率の悪い作業をしてしまう場合が多くなります。また、どこまでのタスクをこなせばいいのか分からず、必要のない情報を収集して無駄に時間を消費することにもつながります。欧米圏では、よくキッチンタイマーを使って仕事の時間を調整しているそうです。スマホアプリでもたくさんの時間管理アプリが登場しています。生産性を向上させるのに、うまく活用してみてはいかがでしょう。
マトリクスを活用する
マトリクスとは、縦横に分割した図にやるべきことなどをまとめていく方法。このマトリクスをうまく活用することで、「優先順位」「重要項目」などが明確化され、生産性の向上に役立ちます。第34代アメリカ大統領のアイゼンハウアーが好んで使用していたことでも有名。「アイゼンハウアー・マトリクス」とも言われていて、欧米では多くの企業で採用されている手法です。たくさんのタスク・課題が、視覚的に整理されることで、効率は格段に向上します。特にチームでのプロジェクトには重宝することでしょう。
すこし休む
生産性の向上とは、作業効率の向上と言えます。作業効率を考えたとき、眠気はもっとも効率を悪くする原因のひとつです。特に昼食後は、だれでも眠くなります。これは体の自然な反応なので仕方ありません。その時に、10分~20分程度、軽く仮眠すると、頭がすっきりして効率が劇的に向上します。厚生労働省でも、昼寝は推奨されています。また、長時間働くよりも、1時間ごとなどこまめに休憩をはさむ方が、効率は上がるとされています。時には睡眠を取ったり、体を動かしたり、コーヒーを飲んだり、「休む」という習慣を仕事の中につくることが、生産性向上にはとても大切なことなのです。
1つの事に集中できる環境をつくる
多くの人がたくさんのタスクに追われる生活を送っていることと思います。そんな中、ひとつの作業に集中することはとても難しいと言えます。企画書を作ろうと思ったら、クライアントから連絡がきたり、データをまとめている最中に、上司から声をかけられたり。作業を完結できず、同時進行で行っていくと、どんどん効率は落ちて、集中力も持ちません。欧米企業では、通常のワークスペースとは別に、仕切られた部屋をよく見かけます。中には防音の部屋というのもあります。その部屋は集中したいときに利用して、その時は誰も声をかけようとしません。1つの作業に集中できる環境をしっかり設けることで、生産性を高めているのです。
全体会議をしない
日本企業で多い全体会議。朝の全体朝礼からはじまり、事業部会議・チーム会議・個別のプロジェクト会議・上長との会議など、とにかく会議が多いのが日本企業の特徴ともいえます。生産性の高い欧米では、基本全体会議という習慣はありません。2~4人程度の少人数でのミーティングが中心です。時間も短く、あらゆる場所で行われます。デスクで、カフェで、廊下でなど、サッと会って、サッと終わる。これによってスムーズな作業を生み出しているのです。会議の準備に1時間。会議に1時間。会議のまとめに1時間。これではいつまでたっても生産性は向上しません。会議のあり方を変えるだけで、時間はかなり節約されることでしょう。
まとめ
今回は、仕事の生産性を上げるための工夫についてご紹介してきました。他にも生産性を上げる工夫はたくさんありますが、ひとつひとつ取り組んでいくことが大切です。無駄を省き、効率性を上げることで、生産性は劇的に高まっていくはずです。ぜひ今回ご紹介した方法を活用して、生産性の向上に役立ててほしいと思います。